三姉妹それぞれに心の病を抱えついに母が倒れる

お母さんは小さいころ実母と死別して、後妻に育てられ妹三人の世話をしながら 後妻さんの気を使って育ってきたので、物静かな方です。
ご主人は神経質で気難しいので娘三人とお母さんは問題を起こさないように静かに生活してきたと話す。

お母さんの悩みは、長女はものつくりの修業をしているが自活はむずかしい。。

次女は結婚したが子供がないない、夫とは恋愛結婚したがきれい好きが高じて徐々にパニック症候群のようになり気になると手を延々と洗っている。
洗濯物も夫が触ったりすると洗いなおすと言うように物事が前に進まない。

パニック症候群から離婚そしてカウンセリング

ついに離婚となり実家に帰ってくる。

三女は、お母さんを攻め立てて私が小さいころからの出来事をあれが嫌だったとか話を聞いてないとか何時間も攻められるのでへとへとになる。

三人ともお母さんを悩ましていたころカウンセリングを開始した。

お母さんの頭の中は、どの娘を一番に考えたらよいかと思うだけで混乱していた。次女は汚いと言い出したら止まらなくなるので、心療内科に受診してその後入院となった。
3が月位入院生活を送るとよくなり実家で家族と生活できるようになったがまだ働くことはできないので親に頼っていた。

三女はアルバイトはしているがよく休む。メンタル面が弱く疲れてくると時間構わずお母さんを攻め立てる。三女は知人の紹介である宗教道場でお掃除したり祈ったりすることが自分に合っていると言っていた。

ある日仲間からお母さんも一緒に仲間に入ることであなたも良くなると言われたらしくお母さんを説得していた。お母さんは、自分は入りたくないと意思を伝えるとまた攻撃が始まりとまらなくなる。

夫も助けてくれて三女もなんとか落ち着いてきた。

長女が一番落ち着いているが
ものつくり師だけでは、自活できないので家から離れられない。家族と生活リズムも異なるので家族と歩調が合わないことが多い。

お母さんもどうしていきたいかなど何一つまとまってないので、一日中ハラハラして過ごしているので、集中力がなく話もまとまりがないが 話を聞いてもらうと気持ちが落ち着いてくると言う。

母親からの自立

お母さんが突然入院する

今まで丈夫なお母さんが入院し手術になり家族は転てこ舞になる。

そのころ次女が退院して家事をしていたので、お母さんの入院中は何とか家族は安心して食事だけはできた。

少しずつそれぞれが家のために動き始めた。
お母さんも退院してきたが今までのようには働けない。
次女が食事は作り三女がお掃除をやり、うわべは静かであった。

お母さんは1か月後骨折をして動けなくなる。リハビリに通院しながら電話でカウンセリングを続けていた。
一家の中心のお母さんが出来なくなると結果的には娘たちが少しずつ役割分担して何とか動き出してきた。

あまりできない要求をしないことで、お母さんも今までの自分を反省してきた。

それで三女さんもお母さんとの関係が緩和されてきた。

 

お母さんは自分の心の内を聞いてもらえる人がいてくれたので自分を保てたし

病気やケガで動けなくなって周りがゆっくり動き出したことがうれしいと話す

 

お母さんは我慢を小さいころからしてきて 結婚後も我慢の連続で笑顔もなく娘たちとも腹を割って話したこともないと話す。

自分が何もできなくなって周りが見えてきたとも話す。

自分はじっと耐えることが多く子供たちにも楽しいことも教えられなかった。

今は自分は手ばなしで周りからやってもらい ありがとうも言えるようになったと話す。  自分は頑張り屋のいいお母さんと思っていたが娘たちに見えない圧力をかけていたように思うと反省していた。

 

これも電話カウンセリングで聞いてもらえる人とつながっていたからと思うと話していた。  常に寄り添って言われることをそのまま受け止めているだけなのに 年月はかかるが自分から自分を解放して周りまで開放していけることに満足している そしてお母さんの笑顔がとっても良くなっている。

 

心の変化は時間も苦しみも伴もない。そして本物の自分に生まれ変われるのでしょう

守秘義務について

こちらに紹介している事例は承諾を得た後、個人が特定されない範囲内での記載となります。
心理カウンセリンラーには守秘義務がございます。
カウンセリングを通して知り得た情報を本人の許諾なく開示することはございません。