ウソで塗り固められた人生は華やかにみえて頼れる友はいなかった

上は女の子の末の男の子として家族から可愛がられて育ってきた弟は何事も自分から切り開くタイプではない。

嫁は気性が強く口八丁・手八丁のやり手な女性である。お店のお客あしらいは大したもので弟は調理場で調理人をしている。
商売は大したものだが負けずきらいが過ぎてうそも平気で、誰にでも言う。

そんな彼女を最初は大したものだと感心していたが真実をまげてまで自分の立場を守ろうとすることに人間不信になった。

このころからカウンセラーに聞いてもらいたく通い始めた。

自分の思いを言葉にして伝えることで、ただもんもんと思っているより自分の中の何が嫌なのかがはっきりしてくる。と話す。

彼女は自分を正当化するためには親・きょうだいをうそで固めることは何とも思わない。
彼女はそうして今まで生きてきたように思うがじっくり観察すると親しい人が周りにいないことが分かった。

自分に都合のいい方だけを持ち前の口のうまさで丸め込んでいく。
初めは誰でもいい人と思ってしまう。

彼女は自分に都合が悪くなると今までの親しい関係から反旗をひるがえす。ケンカもできずすべて嘘で固められていくのでただわかる人が出てくるのを待つしかないと思った。

身内でなければ離れれば済むことだが 弟のお嫁さんは影響力が大きいので親までも苦しめることになる。

平気でウソをつく

平気で嘘をつきまわりを蹴落とす相手とどう接するか

冷静に付き合うために自分の心を安定させるためカウンセリングを受けて自分が納得いくまで話を聞いてもらった。
これがなかったら気持ちが不安定になり不眠症やうつ病になったと思う。

父親は、自分が後わずかな命を悟ったとき彼女に今まで辛い思いをさせられた仕返しをしたと聞く。彼女はそれ以来、弟の親族と付き合わなくなった。

実姉には特に父親とぐるだろうと大変騒ぎになったと話す。人は生育家庭で人間の癖が強く出たりするので、それを直すことは困難で、周りからはどうすることもできないと伝える。

徐々に周りの人たちは彼女から離れていくので寂しくなるでしょう。本人が気が付かなければ治らないと話す。

何年も長い間、行き来のない状態が続いているが 実の姉・弟は特にこだわりがないのでたまには会いたいと思うが弟自身もお嫁さんを恐れて電話すら長く話せない。

先日、弟が病気で治療していると聞いたので、5~6年ぶりでやっとの思いで電話をしたが幸い弟に通じたのに弟は姉には申し訳ない。自分の不徳の致すところだ。今後は電話をしないでくれと弟に言われたと話す。

お嫁さんの事は納得済みだったが弟から言われるとは思わなかったので、ショックを受けたと話す。

自分以外の方の考えや行動は変えられないので、遠方で見守りをしていつの日か会えるかもしれないので希望は持ちましょうと話した。

実姉から長い間、お嫁さんには、嫌な思いをさせられたりしたがカウンセリングで自分の気持ちを聞いてもらえたので、今は会えなくても弟の家族の幸せを祈る気持ちにもなれたし毎年墓参に行って父母の墓石を洗いながら今の幸せを感じてくると話していた。

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