臨床心理カウンセリングのケーススタディ

10年以上にわたり行ってきた臨床心理カウンセリングでさまざまな方とお話しさせていただく機会にめぐまれました。カウンセリングはまだ気軽に行けるような存在ではありません。でも潜在的に興味のある方はとても多いのです。はじめてこられた方を話をしていると下記のような言葉をよく聞きます。

どのような人がカウンセリングを受けているのか知りたい
自分の悩みはカウンセリングしてもらえるのか
ほかの人の悩みをしりたい

臨床心理カウンセリングは治療ではありません。医療活動でも医療行為でもありません。
そのためカウンセラーはカウンセリングを行っている方を「患者」と表現しません。誤解を与えないためにそのような言葉を使うことも認められておりません。

心理カウンセリングは「そっと隣に寄り添いていねいに話を訊く」ことなのです。臨床心理カウンセリングにおけるアプローチ方法はたくさんありますが「訊く」という本質は変わりません。

では「話す」ほうはどうでしょうか?

残念ながら日本ではアメリカほど「話す」ことで心の疲れを一緒に考えるという土壌が育っていません。カウンセラーに話をして一緒に問題の本質を探るというよりも他人に悩みを打ち明けることが恥ずかしいという風潮が強いです。

そのためカウンセリングを利用したいと思ってもどのような状況であれば利用できるのか?自分はカウンセリングを受けるべきなのか?どうすればよいのかわからない。。というのがカウンセリングに一歩を踏み出せない方の素直な気持ちなのです。

あいまいな言葉を使うよりも過去事例として知っていただくことが一番説得力があると思いケーススタディのページを作りました。
とまり木ではカウンセリングと「話す」ことと「心の距離感」という2つを基本軸としています。

他の人との比較

比較することで自分の立ち位置を確認する。そのためのケーススタディ

熱が出たり寒気がすれば風邪をひいているとわかります。
会社に来ていった洋服がまわりと違えば次回からみんなに合わせる洋服を着るようになります。

人間にはたとえ目に見えなくても肌で感じ、その時感じた感覚で周りとの協調をはかろうとします。
そして共通意識から外れることを不安に感じる生き物です。
自己を孤高の人として協調を拒み続ける人もいますがそれはあくまでも物事の、とある一面に過ぎないと考えています。仕事ではだれにも頼らず比類なき存在として君臨している人も家庭では全く違う意識が表に出てきます。全てにおいて協調しないで生きていくことなどできないのです。

広義で考えるならばやはり人間は「協調する動物」であるといえるのではないでしょうか。

心の疲れは目に見えません。匂いもしなければ味もしません。つまり「五感」で判断することができないのです。だからこそ「もっと情報が欲しい、他の人はどうなんだろう?」と本能的な感情になってくるのです。

そこでとまり木は協調できる情報としてケーススタディページをホームページ内に設置しました。

守秘義務がありすから個人が特定できるようなこまかいことはご説明出来ませんが、これまでにカウンセリングをしてきた内容で許可をいただき開示できるもののみを事例として紹介することで、心理カウンセリングはどのような人が利用しているのか、どのような状況で利用できるのかを自分自身で確認し協調してもらいたいです。

人間の心は薬や論理思考だけではかることはできない

目に見えるもの、数値に表せるもの、科学的に証明されたことがすべてであると仮定するならば心は存在しないことになります。
しかし実際に人間には喜怒哀楽があり、動物も同様に感情をもって行動しています。喜怒哀楽という感情は目に見えませんが身体で感じることができます。

空気を読む、人が人を好きになるといった感情を数値にすることは今の科学では難しいです。将来的には色や温度という数値になるのかもしれません。しかしながら現在の理論ではそこまで解析が進んでいません。

心の疲れを単なる緊張状態とするならば筋弛緩する薬を処方すればその場の疲れは取れるのかもしれません。しかし根本治療にはなりません。薬が効かなくなってしまえばより強い薬を飲まなければならなくなります。対処療法と問題の本質を洗い出して解決するように努力するのが心療内科です。

カウンセリングは心の悩みを別の角度からアプローチする理論です。

心の疲れが発生するには根本的な原因が存在しているのです。その原因が意識下にあるならば人間はみずから治療行為を行います。
風邪をひいたら早く帰って栄養のあるものを食べてよく眠るという行為がそれです。

では無意識下ならばどうでしょう?

心理カウンセリングでは無意識下で進行する心の疲れに対して根本的な原因を見つけることを本意とします。言い換えるならば、

「本人から話を訊くという行為で結果的に本人が問題を意識することで本人自身が解決へ向かい自浄する」

ということになります。とまり木でも同様に「会話」を重視しますがあと1つ、とまり木オリジナルとして、

距離感

を理論に取り入れています。現在社会の問題として適度な心の距離感の欠如が挙げられます。もしかするとそれは時代とともに変わってきたのかもしれません。

昔に比べて適度な心の距離感の価値観が変わってきたのかもしれません。
以前では当たり前のことでも現代では強制された距離感になってしまうことがあるのです。強制された心の距離感は無意識下に心のバランスに影響を与えるのです。

私は臨床心理カウンセリングでの経験で「心の距離感」の読み違い、圧迫が心の疲れ・悩みを引き起こしている原因であると考えています。

心の疲れはそのまま心の病に直結します。

まだしっかりと論文としてまとめるには至っておりません。しかし他人との心の距離感の読み違いが現代社会で生きている私たちの中に潜みストレスとして身体をむしばんでいることはわかってきました。

カウンセリングは「会話」という手法を用いてご本人に心の疲れを意識してもらい原因を探る手伝いをすることなのです。
たとえて言うならば心療内科が西洋医学の薬ならば、カウンセリングは病気を根治するための薬、漢方薬に近いでしょう。

風邪になりにくい身体を作るために身体を暖かく保つ補助をする漢方薬、もうすこし話をするならば医食同源という概念に近いのかもしれません。
カウンセリングにはこれといった決められたルールはありません。カウンセラーに相談してみたいと思った時がその時なのです。

もし頭にふとカウンセリングを受けてみようかなと、よぎったら頭で考えずそのまま行動に移してみてはいかがでしょうか。

それは身体が無意識下にあなたの心に訴えかけているアラートなのかもしれないのです。

カウンセリングまでのながれ

守秘義務について

こちらに紹介している事例は承諾を得た後、個人が特定されない範囲内での記載となります。
心理カウンセリンラーには守秘義務がございます。
カウンセリングを通して知り得た情報を本人の許諾なく開示することはございません。