家族関係が悪化、夫と義母と一緒だと鬱になってしまうので別居

夫の家に義母とむすめ二人の5人家族です。1階に義母の住まいで2階から自分達の住まいですが彼女は家に帰ると義母が顔を出して観察されるようで嫌だというのです。

夫と親しく話し合ったことがないし、夫はお酒を飲むと怒りだすので嫌だとマイナスなことばかり声高に言ってました。

娘さんは、性格がおとなしく社会人となり、お母さんの思いのままに成長しました。夫が自分勝手だから自分で子供を守らなくてはとすごい勢いで子供が小さい時から守ってきたと話す。

カウンセリングに通うきっかけ

カウンセリングに通うようになったきっかけ

自分の話を聞いてもらおうと通い始めた。

夫と義母から離れて一人で生活したいと話す。彼女は思い込んだら誰の話も耳をかさない。長女は、社会人でしたが親と同居していた。次女は家庭の雰囲気が嫌だと言って、就職後すぐ別居した。彼女は夫の話になると激高し話にならない。夫は話し合いも避けてしまうので、しっかり話すことができないという。お互いに冷静に向かい合えない状態である。

悩みは夫と義母から離れなくては、うつ病になると話すのです。カウンセリングに来ても自分は正しく夫が悪いとの思いが離れないままで、自分の言いたいことをものすごい勢いで話す。
夫には長女がこのままでは母親がうつ病になると父親を説得して別居をお願いした。アパートさがしは周りの方が協力して早い別居が成立し彼女はこれで幸せになれると思っていた。

思い通りの別居生活が始まった

心が落ち着いていたのは、ほんの1~2週間で何もやることがない。

6畳一間でアパートの壁と天井ばかり見て過ごしているので、心の余裕がなくなっていった。

仕事に半日位出てみたが人間関係が悪くやめてしまう。部屋には誰も来ないので一人の寂しさから不安が出てきて、うつ的症状が別居してから発病してしまい心療内科に受診となる。
彼女が思っていた幸せとは一人暮らしをすることではなかったのです。その間も月1回のカウンセリングは来ていたが家族から離れるとこんなに寂しく・むなしい毎日になるのかとわかり始めてきた。
夫に連絡して家に帰りたいと話すと気持ちよく帰るように言われたがもう一方で元の家に戻ることを躊躇している自分がいた。
主治医も元の家に戻り一人の生活をやめるように言われていた。

今までの自分のわがままな行動を詫びて夫に許してもらった。

家に帰ったからすぐ病状がよくなると本人も夫も思っていたがそんなに簡単なわけにはいかなかった。しばらくすると同居の夫が精神的に不安定になり口論になりお酒を飲みに行く機会が増えてきた。それを見て夫の批判が出てきた。

彼女自身は病状はよくなってきているが、本来のこだわりの強さが出てきて、夫を攻るので、夫が家にいなくなり始める。いなければ寂しくなるのに顔が合うと難癖をつける。自分はどうしたいかを聞いていくと考えられるようになってきた。

自分を客観的にみられるようになる

自分の気持ちを一つずつ見つめなおしていくと考える力が出てきて、夫の悪いところばかりでなく、良くしてもらっていることも見え始めて夫に自分のわがままを誤ることができるようになった。

周りの家族の気持ちも少しずつ分かってき始めた。ここまで来るのに何年もかかっているが本人に寄り添いながら本人の心の様子をじっと受け止めていた。彼女の頭の中が少しずつ整理されてきて 初めのころは、考えも二転三転していたが最近は、これからの自分の生き方を考えられるようになった。

こだわりが強すぎるとその中からはい上がるのには、時間がかかるが必ず道は開けていくと。
どんな辛い時でも月1回のカウンセリングにきて自分の考えを話している。

今は、夫と買い物に出かけたり・外に散歩に出られるようになり少しずつ自分の居場所を築き始めている。

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